アルミ皿と活性炭の電池の原理

 下のアルミ皿のアルミ原子が電子を放出して,プラスイオンになって食塩水に溶け出します.マイナスの電気をもっている電子は,導線を移動しモーターを回したあと,上のアルミ皿を通って活性炭に伝わっていきます.活性炭にはたくさんの酸素分子がくっついています.その酸素分子が電子を受け取るのです.
 ですから,電流が流れるにつれて,下のアルミ皿はどんどん溶けていきます.
 上のアルミ皿は,電子を活性炭に渡すためにあるので,アルミでなくても電気を通すものなら使えます.アルミ皿なしで目玉クリップを直接活性炭に当てても,電子ブザーは鳴ります.(モーターなどは電子ブザーより多くの電流を必要とするので,アルミ皿を通してより多くの活性炭につながっていないとダメなのです.)
 また,活性炭そのものは,全く変化していません.電子を酸素に渡す役割をしています.
 
 モーターを回す電気を発生させる際に,変化をしているのは,下のアルミと活性炭に吸着されている酸素なのです.

 上のアルミもぼろぼろになりますが,それは活性炭とアルミが直接触れているため局地的な電池ができるためです.

★これらのことを詳しく勉強するのは,高校の化学になります.